生活費をどう見積もっているか

最終更新: 2026-09-07

生活費は、人によっていちばん実感が分かれる項目です。だからマネシムは金額を白紙で聞きません。暮らし方をいくつか選んでもらい、その答えを総務省の家計調査を中心にした公的統計の単価で金額に換算して、初期値として置きます。この記事ではその単価表を全部開きます。ただし出発点です。実際の家計簿に合わせて上書きしてください。

採用している代表値

暮らし方の答えで動く生活費の幅(万円/月)

費目誰の分として数えるか月額の幅
食費大人1人あたり3〜7.5
水道光熱費大人1人目1.2〜2.2
通信費大人1人あたり0.35〜0.8
被服・理美容費大人1人あたり0.4〜1.8
交通費世帯0.5〜1.2
趣味・交際費世帯0.8〜6
日用品費大人1人目1(質問しない)
医療費大人1人目0.6(質問しない)
旅行・娯楽費世帯0〜100(年額)

幅の両端は、暮らし方の質問でいちばん節約する答えを選んだときの額と、いちばん使う答えを選んだときの額です。住居費・自動車・教育費・子どもの養育費は別の欄で持つので、ここには入っていません。

この記事の内容

人数で増える費目と、増えない費目を分けている

生活費は人数に比例しません。食費は人数分かかりますが、光熱費は2人になっても2倍にはならず、家賃に至っては人数と関係なく決まります。この増え方の違いを費目ごとに持たせるのが、マネシムの見積もりの土台です。

  • 大人の人数に比例する: 食費、被服・理美容費、通信費
  • 1人目に一定額、2人目以降は少なめに足す: 水道光熱費、日用品費、医療費
  • 世帯で1つ: 交通費、趣味・交際費、旅行・娯楽費
  • 別の欄で持つ: 住居費、自動車、教育費、子どもの養育費

住居費・自動車・教育費を生活費に混ぜていないのは、これらが人生のどの時期に出ていくかを別々に置いておきたいからです。家を買う年、車を買い替える年、子どもが進学する年は、どれも毎月の暮らしとは別の動きをします。混ぜると見えなくなります。

暮らし方の答えを金額にする換算表

上の表は幅だけです。ここからは費目ごとに、質問のどの答えがいくらになるかを並べていきます。単価の出どころは通信費を除いて家計調査の単身世帯の値で、そこに暮らし方の差を乗せています。

食費(万円/月・大人1人あたり)

食事のスタイル月額
ほぼ自炊で節約3
自炊中心、外食はたまに4
外食を週2〜3回は楽しみたい5.5
外食中心でいきたい7.5

家計調査の単身世帯の食料費(外食を含む)を基準に、外食の頻度で上下させました。子どもの食費は入っていません。養育費の側で年齢帯ごとに計上します。

水道光熱費(万円/月)

使い方大人1人目2人目以降の追加分
こまめに節約したい1.20.5
ふつうに使う1.50.7
冷暖房・お風呂は気にせず使いたい2.21

2人目以降の追加分が1人目より小さいのは、照明・冷暖房・給湯の基本部分を世帯で共有するからで、金額は家計調査の単身世帯と二人以上世帯の差から求めました。

通信費(万円/月・大人1人あたり。回線費の按分を含む)

契約月額
格安プランでじゅうぶん0.35
大手キャリアで安心したい0.8

被服・理美容費(万円/月・大人1人あたり)

こだわり月額
最小限でいい0.4
人並みに整えたい0.9
こだわりたい1.8

通信費の出どころはMM総研の携帯電話料金の利用実態調査です。格安プランと大手キャリアの平均月額に、固定回線を人数で按分した分を足しています。被服・理美容費は家計調査の被服及び履物と理美容サービスを足した単身世帯の値が基準です。

交通費(万円/月・世帯)

クルマ月額
あり0.5
なし1.2

クルマがある世帯のほうが交通費が小さく見えます。逆ではありません。ガソリン・駐車場・保険・車検といった維持費は自動車の欄で別に計上しているので、ここに残るのは公共交通やタクシーの費用だけになり、クルマがない世帯は通勤や移動を公共交通に頼るぶんこちらが増えます。

趣味・交際費(万円/月・世帯)

希望月額
月1万円まで0.8
月1〜3万円2
月3〜5万円4
月5万円以上6

趣味・交際費に統計は当てていません。質問で選んだ金額帯の代表値をそのまま置きます。好みがそのまま金額になる費目なので、平均を示すより本人の希望を聞いたほうが実感に近いからです。

旅行・娯楽費(万円/年・世帯)

旅行のスタイル年額
旅行はしない0
国内に年1回20
国内に年2〜3回45
海外にも行きたい100

旅行費だけは年額です。行った年にまとまって出ていく費目だからで、金額は観光庁の調査にある国内宿泊旅行1人1回あたりの費用を世帯の単位に直した目安を使っています。

質問しない費目は、世帯人数だけで埋める

日用品費と医療費は聞きません。好みでほとんど差が出ず、世帯人数でおおむね決まる費目なので、質問を増やしても入力の手間が増えるだけだからです。この2つは次の値で自動的に埋めます。すでに入力した値があれば上書きしません。

自動で埋める費目(万円/月)

費目大人1人目2人目以降の追加分
日用品10.5
医療0.60.6

暮らし方の質問にまだ答えていないプランでは、大人の生活費を本人8万円/月、配偶者4万円/月から始めます。質問に答えると、上の換算表の値に置き換わります。

まとめ入力を費目別に分けるときの比率

生活費をひとつの金額でまとめて入力したあと、費目別の内訳に切り替えることがあります。内訳をまだ作っていなければ、そのとき合計額を次の比率で各費目に配ります。すでに内訳があるなら、その形を保ったまま合計に合わせて伸縮します。比率のもとは家計調査の二人以上世帯の消費支出の内訳で、そこからマネシムが別の欄で持つ住居・自動車・旅行娯楽・教育費を除き、残りの合計が揃うように正規化しました。

費目別の標準構成比

費目構成比(%)
食費32
日用品8
水道光熱12
通信7
被服・理美容6
交通12
医療8
その他15

子どもの分は養育費として、年齢帯ごとに置く

子どもにかかるお金は2つに分けています。学校に納める費用が教育費で、それ以外の食費・衣類・小遣いといった生活のコストを養育費と呼んで年齢帯ごとの月額で持ちます。

養育費の初期値(万円/月・子ども1人あたり)

年齢帯月額
0〜2歳3
3〜5歳3
小学校5
中学校6
高校6
大学3

大学で下がるのは、学費の大きな部分が教育費の側に計上されるからです。細かい計算は教育費の記事にあります。

この計算の限界

次の点は計算に反映していません。結果を読むときはこの前提を踏まえてください。

  • すべて全国平均の統計にもとづく目安です。都市部と地方では、とくに住居費と交通費で実態が大きく違います。
  • 家計調査の対象年は費目によって揃っていません(2023年の内訳と2024年の水準が混ざっています)。統計の公表時期が費目ごとに違うためで、更新のたびに揃えていきます。
  • 上の単価は現在の価格です。シミュレーションでは大人の生活費と子どもの養育費に毎年インフレ率を掛けて伸ばし、その率の初期値は年2%です。0にすれば現在の価格のまま計算します。住居費・自動車・教育費にはこの率を掛けません。
  • 子どもの養育費は年齢帯ごとの一律の値で、地域差や進路による差は反映していません。
  • 介護費用・親の扶養・ペット費用は独立した費目として持っていません。必要ならその他の費目か、ライフイベントとして入力してください。

出典

関連する考え方


本記事および本サービスの計算結果は、公的統計と一般的な制度に基づく概算であり、特定の金融商品の購入や投資判断を勧めるものではありません。税制・社会保障制度は改正されます。実際の手続きや判断にあたっては、一次情報および専門家にご確認ください。